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札幌の住みたくない街ランキングの真実
データで検証【2026年】

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作り方を確認できたネットのランキング記事(「札幌の住んではいけない区」)で1位・2位の中央区・北区は、令和7年(2025年)の区の刑法犯発生率でも札幌市全体(6.25)を上回る2区です。3位の豊平区は4.44で、10区のうち低い方から4番目でした。ただし中央区は昼間に住民の約1.7倍の人が集まる区で、住民の数で割るこの計算では高く出ます。ランキングの作り方と数字の読み方、物件の周りで確かめる方法をまとめました。

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結論:上位2区は市全体より高いが、物件の周りは区の数字だけでは分からない

ネットで「札幌 住んではいけない地域」と検索すると、区ごとの犯罪の数字で並べたランキング記事が見つかります。名前が挙がるのは中央区・北区・豊平区です。令和7年(2025年)の公的な統計で見直すと、次のことが分かります。

  • 中央区と北区は令和7年も市全体を上回る:人口1,000人あたりの刑法犯認知件数は中央区12.87・北区6.85で、札幌市全体の6.25を上回るのはこの2区だけです。
  • 豊平区は市全体を下回る:3番目に名前が挙がる豊平区は4.44で、10区のうち低い方から4番目です。
  • 中央区は昼間に人が集まる区:昼夜間人口比率は中央区169.9・北区94.4です。住民の数で割るこの計算では、昼間に人が集まる区ほど高く出ます。
  • 区全体の数字:区内のどこで、どんな手口の被害が起きているかは、この統計からは分かりません。

最後に判断を分けるのは、物件のある町丁目で起きている被害の手口と、帰宅する時間帯の駅から部屋までの道です。確かめ方は後半の「避けるべきかを確かめる方法」にまとめました。

札幌の「住んではいけない区」ランキングはどう作られているか

この記事では、作り方(使ったデータ)が記事内に書かれている次のランキングを取り上げます。

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記事ページ上の日付作り方(記事内の記載)
素敵な街を歩くネコ「札幌市(北海道)治安の悪い住んではいけない市区町村ランキング」公開 2023年5月14日/更新 2026年6月10日北海道警察の犯罪統計資料(2022年実績)の犯罪件数を人口で割った「10万人あたりの犯罪数」で、札幌市10区を並べたもの。アンケートではない。人口の出典と時点は書かれていない

記事の表の件数は、北海道警察が公表している令和4年(2022年)の区別の件数と一致します。ページは2026年に更新されていますが、数字は2022年の1年分です。札幌市全体の刑法犯認知件数は、2022年の9,650件に対して令和7年(2025年)は12,209件で、年によって大きく違います。

区より細かい地域を名指しする評判は、公表されている統計で確かめられず、そこに住む人への偏見につながるため、この記事では取り上げません(理由は後半で説明します)。

ランキングを参考にするときは、次の点を確認してください。

  • いつの統計を使っているか
  • 件数をそのまま並べているか、人口あたりの率で並べているか
  • 「住みたくない」の理由が、犯罪・騒がしさ・交通・災害のどれなのか

ランキングで名前が挙がる区と、挙げられた理由

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記事での順位区記事の数字(2022年・10万人あたり)記事で挙げられた主な理由(要約)
1位中央区1,071件区内に大きな繁華街がある
2位北区555件市の中心的なターミナル駅の周辺に繁華街がある
3位豊平区469件理由の記載はない(住宅地としての説明にとどまる)

出典:素敵な街を歩くネコ「札幌市(北海道)治安の悪い住んではいけない市区町村ランキング」(更新2026年6月10日)。理由は記事本文の要約です(2026年10月3日閲覧)。記事は区内の繁華街や駅の名前も挙げていますが、この記事では区より細かい地名は載せていません。

記事の「10万人あたり」の数字は、記事が使った人口で割った2022年の値です。下の表(令和7年・人口1,000人あたり)とは年も分母も違うため、数字を直接比べないでください。

区の犯罪発生率で見直すと(令和7年)

札幌市10区の人口1,000人あたりの刑法犯認知件数(発生率)を、低い順に並べました。札幌市全体は6.25です。区全体の数字なので、駅や物件の周りだけの治安を表すものではありません。

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順位(発生率の低い順)区記事で解説された上位3区認知件数(令和7年)人口(令和8年1月1日)発生率(人口1,000人あたり)昼夜間人口比率(令和2年・不詳補完値)
1清田区-358件108,116人3.3184.7
2南区-462件132,229人3.4988.1
3手稲区-554件139,160人3.9884.9
4豊平区3位1,015件228,467人4.4483.0
5西区-1,146件219,151人5.2386.4
6白石区-1,208件213,986人5.6594.9
7厚別区-750件122,487人6.1292.0
8東区-1,602件260,821人6.1492.7
9北区2位1,946件283,977人6.8594.4
10中央区1位3,168件246,194人12.87169.9
-札幌市計-12,209件1,954,588人6.2599.7

出典:認知件数は北海道警察「市町村別犯罪発生概況(令和3年~令和7年)認知・検挙件数【確定値】」の令和7年(2025年)中の刑法犯総数。人口は札幌市「住民基本台帳人口」令和8年(2026年)1月1日現在(日本人住民と外国人住民の総数)。昼夜間人口比率は札幌市「令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果の概要」第2表(令和2年10月1日現在・不詳補完値)。発生率(認知件数÷人口×1,000、小数第2位まで)はヤスクスム編集部が算出しました。10区の詳しい読み方は札幌の治安ランキングにまとめています。

2022年の記事と令和7年で変わったこと・変わらないこと

  • 変わらないこと:中央区と北区が10区の上位2区であることは、2022年の記事の数字でも令和7年でも同じです。
  • 変わったこと:2022年の記事で高い方から3番目だった豊平区は、令和7年は高い方から7番目(低い方から4番目、4.44)で、高い方から3番目は東区(6.14)です。
  • 変わった理由:豊平区の値は、記事の2022年の値(10万人あたり469件。1,000人あたりに直すと約4.7)と令和7年の4.44で大きくは違いません。東区(記事の2022年の値は10万人あたり442件)・厚別区(同363件)・白石区(同408件)などの値が上がり、豊平区の順位が下がりました。記事と令和7年の表では分母の人口が違うため、目安として見てください。
  • 差が小さい区は入れ替わりやすい:2022年の記事の数字でも、3番目の豊平区(469件)と4番目の東区(442件)の差は10万人あたり27件でした。令和7年も、厚別区(6.12)と東区(6.14)のように差が小さい区は、年によって順位が入れ替わる可能性があります。

数字を読むときの注意

  • 昼間に人が集まる区は高く出ます。発生率の分母はその区に住む人だけです。国勢調査の昼間人口は、住んでいる人に、通勤・通学で区に入ってくる人を足し、出ていく人を引いた数で、買い物客や観光客は含みません。中央区の昼間人口(422,393人)は夜間人口(住んでいる人、248,680人。いずれも令和2年国勢調査)の約1.7倍で、昼夜間人口比率169.9は10区で唯一100を超えます。札幌市は、事業所が中央区に集中していることが主な要因だとしています。
  • 北区は昼間人口が住民の数を下回る区です。北区の昼夜間人口比率は94.4(令和2年国勢調査・不詳補完値)で100を下回り、中央区のような「昼間に人が流れ込むことによる押し上げ」は数字には表れていません。北区は「市全体よりやや高い区」と考えてください。中央区・北区とも、区内のどこで何が起きているかは、公表されている区の統計からは分かりません。
  • 件数ではなく率で比べます。北区は件数(1,946件)では10区で2番目に多い区ですが、人口が10区で最も多い(283,977人)区でもあります。北区の件数は清田区(358件)の5倍以上ですが、発生率の差は約2倍です。
  • 件数と人口の時点は少しずれます。件数は令和7年1年間の合計、人口は令和8年1月1日現在の値です。
  • 1年分の数字です。中央区を除く9区は3点台〜6点台に収まり、差が小さい区の順位は年によって変わり得ます。

区より細かい地域の評判をこの記事が扱わない理由

ネットには、区より細かい地域を名指しして「住んではいけない」とする評判もありますが、この記事では扱いません。

  • 刑法犯全体の件数は区単位まで:北海道警察が公表している刑法犯全体の件数は区単位までで、町丁目ごとの評判を同じ統計で確かめることはできません。
  • 偏見につながる:根拠を示せないまま小さな地域を名指しすることは、そこに住む人への偏見につながります。住民の属性を理由にした評判も、治安の判断材料にはなりません。

物件の周りで起きている被害は、次の節で紹介する犯罪オープンデータ(7つの手口)で、町丁目ごとに確かめられます。

名前が挙がる区が合う人・合いにくい人

  • 合いやすい人:通勤や買い物の便を重視し、人の多さが気にならない人。同じ区の中でも、物件ごとに帰り道や周りの様子を確かめて選べる人
  • 合いにくい人:夜の人通りや騒がしさが気になり、繁華街に近い物件しか条件に合わない人

朝の通勤の混み具合や路線の使い分けは札幌の通勤ラッシュにまとめています。

避けるべきかを確かめる方法

統計で確かめる

現地で確かめる

  • 帰り道:帰宅する時間帯に駅から部屋まで歩き、街灯、人通り、遅くまで開いている店、交番の位置を見る
  • 冬の歩きやすさ:冬は日没が早く、雪道で転びやすくなります。駅から物件までに急な坂や階段がないかを、地図と現地で確かめる
  • 騒音と人通り:大通り・線路・飲食店との距離を地図で測り、窓を閉めた室内でどれくらい聞こえるかを内見で確かめる
  • 災害のリスク:治安とは別に、物件の住所を札幌市「災害危険箇所図(ハザードマップ)」(地震・浸水・土砂災害・津波)で確かめる
  • 建物の管理:オートロックなどの防犯設備と、ゴミ置き場・共用廊下・集合ポストの様子を見る

札幌で物件を選ぶときの確認項目は札幌の治安ランキングの後半に、内見で見る項目は内見チェックリストにまとめています。

札幌と東京の「住みたくない街」の比較

同じ「認知件数÷人口×1,000」で計算すると、札幌市全体は6.25(北海道警察・令和7年の確定値)、東京23区全体は7.54(警視庁・令和7年の年計。公表当時の暫定値)です。東京でネット上の評判で名前が挙がりやすい足立区は6.56で、23区全体を下回ります。札幌では名前が挙がる中央区・北区が統計でも市全体を上回り、評判と統計の関係は都市によって違います。ただ、どちらの都市でも、区の数字で候補を絞り、最後は物件の周りで判断する点は同じです。集計する警察が異なるため、目安の比較として見てください。

札幌から東京への引っ越しを考えている人は、東京の住みたくない街ランキングの真実で、犯罪統計・家賃・通勤時間を同じように比べられます。東京の区ごとの数字は東京の治安ランキング、費用の全体像は上京にかかる費用まとめをご覧ください。

まとめ|区の名前ではなく、物件の周りと帰り道で判断する

  • ネットのランキングで名前が挙がるのは中央区・北区・豊平区。2022年の1年分の統計で並べた記事で、アンケートではない
  • 令和7年の発生率では、中央区12.87・北区6.85が札幌市全体6.25を上回る2区。豊平区4.44は市全体を下回る
  • 中央区は昼間人口が住民の約1.7倍で、住民の数で割ると高く出る。北区は昼夜間人口比率94.4で、昼間の流入による押し上げは見られない
  • 区より細かい地域の評判や、住民の属性を理由にした評判は、治安の判断材料にしない
  • 最後は、物件のある町丁目の手口別のデータと、帰宅する時間帯の駅から部屋までの道で判断する

よくある質問

札幌の住みたくない街ランキングとは?

札幌の住みたくない街ランキングとは、ネット上で「札幌で住んではいけない・治安が悪い」とされる区の序列を指す。作り方が確認できる記事は、北海道警察の2022年の区別の犯罪件数を人口で割った数字で10区を並べたもので、1位中央区・2位北区・3位豊平区とする。令和7年(2025年)の人口1,000人あたり刑法犯認知件数では、中央区12.87・北区6.85が札幌市全体の6.25を上回る一方、豊平区は4.44で市全体を下回り、10区のうち低い方から4番目である。中央区は昼夜間人口比率169.9(令和2年国勢調査・不詳補完値)で昼間人口が住民の約1.7倍あり、住民の数で割る発生率が高く出る。いずれも区全体の数字であり、物件の周りは町丁目単位の手口別データと現地で確かめる必要がある。

札幌の住みたくない街として名前が挙がるのはどこ?

作り方が確認できたランキング記事では1位中央区・2位北区・3位豊平区です。北海道警察の2022年の件数を人口で割った数字で並べた記事で、アンケートではありません。

ネットの評判は当てになる?

いつの統計かを確かめてください。令和7年の発生率でも中央区・北区は札幌市全体の6.25を上回りますが、豊平区は4.44で市全体を下回ります。札幌市全体の件数も2022年と令和7年で大きく違います。

実際に避けるべき区はある?

区の名前だけでは決められません。中央区は昼間人口が住民の約1.7倍で、住民の数で割る発生率が高く出ます。中央区を除く9区は3点台〜6点台です。物件の町丁目の手口別データと、帰宅する時間帯の帰り道で確かめてください。

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