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大阪の治安ランキング2026
24区の犯罪データと安全な街の選び方

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大阪市24区の刑法犯発生率(人口1,000人あたり・令和7年)は、城東区の7.29から中央区の51.16まで約7倍の開きがあります。大阪府警察が区ごとに公表した件数を大阪市の人口で割って算出しました。中央区・北区など昼間に人が集まる区の数字の読み方と、物件選びで確かめたい点をまとめます。

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大阪市24区の刑法犯発生率(令和7年・人口1,000人あたり)

令和7年(2025年)に大阪市内で警察が認知した刑法犯の件数(大阪府警察の確定値)を、区の人口で割って比べました。発生率が低いのは城東区(7.29)・鶴見区(7.64)・西淀川区(8.10)・平野区(9.10)・旭区(9.15)です。最も高いのは中央区(51.16)で、北区(33.32)・浪速区(30.38)が続きます。大阪市全体は14.47。24区のうち19区が市全体を下回り、上回るのは天王寺区・西成区・浪速区・北区・中央区の5区です。

この発生率は「その区で起きた事件の件数」を「その区に住む人の数」で割ったものです。住民一人ひとりの危険度をそのまま表すものではなく、大きな駅や商業地があって外から人が通ってくる区ほど高く出ます。右端の昼夜間人口比率(100を超えると、区外から通勤・通学してくる人のほうが多い)とあわせて見てください。

表は横にスクロールできます

順位区認知件数(令和7年)人口(令和7年12月末)発生率(人口1,000人あたり)昼夜間人口比率(令和2年・不詳補完値)参考:件数÷昼間人口×1,000
1城東区1,247件171,019人7.2983.88.8
2鶴見区852件111,529人7.6483.59.1
3西淀川区800件98,757人8.10103.68.1
4平野区1,702件187,054人9.1088.810.0
5旭区836件91,353人9.1587.910.6
6住吉区1,417件153,007人9.2687.810.6
7大正区619件61,597人10.05105.29.5
8東成区904件88,466人10.2290.111.8
9福島区843件82,309人10.24115.29.2
10港区828件80,465人10.29102.99.9
11生野区1,362件127,883人10.6592.111.6
12東住吉区1,441件135,035人10.6785.513.2
13東淀川区1,866件173,265人10.7789.211.8
14阿倍野区1,289件113,288人11.38107.410.8
15淀川区2,153件187,318人11.49124.59.4
16住之江区1,372件117,254人11.70120.49.5
17都島区1,471件107,746人13.6592.614.7
18此花区915件63,884人14.32132.610.6
19西区1,621件112,763人14.38179.78.5
20天王寺区1,272件85,939人14.80153.910.1
21西成区2,302件104,963人21.9398.222.1
22浪速区2,422件79,736人30.38137.323.4
23北区4,789件143,711人33.32349.59.8
24中央区6,162件120,441人51.16516.611.5
-大阪市計40,485件2,798,782人14.47132.511.1

出典:認知件数は大阪府警察「令和7年中の犯罪統計(確定値)」の『刑法犯罪種及び手口別発生市区町村別認知件数』の総数(事件が起きた市区町村ごとの件数)。人口は大阪市「住民基本台帳人口」令和7年12月末日現在(行政区別・男女計)。昼夜間人口比率は総務省統計局「令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計」の参考表・不詳補完結果(令和2年10月1日現在)。勤め先や通学先が未回答の人を統計的に補った値で、ほかの都市の記事と同じ基準です(大阪市が公表している補完前の値では中央区433.1・北区301.6・大阪市128.4)。発生率(認知件数÷人口×1,000、小数第2位まで)と、右端の参考値(認知件数÷令和2年の昼間人口×1,000、小数第1位まで)はヤスクスム編集部が算出しました。

数字を読むときの注意点

件数ではなく人口あたりの発生率で比べる

認知件数は人口が多い区ほど多くなります。平野区の件数(1,702件)は24区で7番目に多いものの、人口(187,054人)は淀川区に次いで2番目に多いため、発生率にすると9.10で4番目に低くなります。ネットで見かける件数順のランキングと、発生率の順位が違うのはこのためです。区どうしを比べるときは発生率を使います。

なお、24区とも件数の6割以上は窃盗犯です。大阪市全体の40,485件のうち約3割(12,804件)は自転車盗でした。

順位は年によって入れ替わる

前年の令和6年(2024年)の確定値を、令和6年12月末の人口で割って比べました。低い順に城東区(7.23)・西淀川区(7.42)・鶴見区(8.04)・旭区(8.57)・平野区(9.04)で、大阪市全体は14.40でした。上位5区の顔ぶれは令和7年と同じですが、2位以下の順位は入れ替わっています。

中ほどの区はさらに動きます。たとえば福島区は令和6年の17位(12.34)から令和7年は9位(10.24)になりました。市全体を上回る区も、令和6年は西成区・浪速区・北区・中央区の4区で、天王寺区(14.12)は市全体をわずかに下回っていました。差が小さい区どうしの順位は、1年分の数字で細かく読みすぎないでください。

刑法犯全体の件数は区単位まで

大阪府警察は刑法犯の件数を市区町村別に公表しており、大阪市は24区別の数字があります。刑法犯全体を町丁目や駅ごとにまとめた統計は見当たりません。区の数字は、駅前の商業地とそれ以外の地域をまとめた平均だと考えてください。

自転車盗・車上ねらい・ひったくりなど7つの手口は、大阪府警察が「犯罪オープンデータサイト」でデータを公開しています。発生した町丁目・日付・時間帯・場所が分かります(下の「自分で確認する方法」を参照)。物件の周りでどんな被害が起きているかを確かめる手がかりにはなりますが、刑法犯全体を表すものではありません。最後は物件の周りを自分の目で確かめてください。

件数・人口と昼夜間人口比率の年が違う

件数は令和7年(2025年)1年間の合計、人口はその最終日にあたる令和7年12月末日現在の値です。昼夜間人口比率は5年ごとの国勢調査の値で、最新は令和2年(2020年)です。

ネットで見かける「住みたくない街」のランキングには、アンケートや前の年の数字によるものがあり、区の発生率で見直すと印象と違うことがあります。その違いは大阪の住みたくない街ランキングの真実で検証しています。

市全体を上回る5区の数字の読み方

発生率が大阪市全体(14.47)を上回るのは、天王寺区(14.80)・西成区(21.93)・浪速区(30.38)・北区(33.32)・中央区(51.16)の5区です。発生率の分母は住民の数だけですが、件数は事件が起きた区で数えるため、区外から訪れた人が関わる事件もその区の件数に入ります。

中央区・北区:昼間は住民の約5.2倍・約3.5倍の人がいる

中央区には町名の難波・心斎橋筋、北区にはJR大阪駅のある梅田が含まれます。令和2年国勢調査(不詳補完値)の昼夜間人口比率は中央区516.6・北区349.5で、24区の中で特に高い値です。中央区は夜間人口(住民)約10.4万人に対して昼間人口が約53.6万人、北区は約13.9万人に対して約48.7万人です。昼間は住民の約5.2倍・約3.5倍の人がいる計算です。住民の数で割る発生率は、こうした区で高く出ます。東京で千代田区の発生率が23区で最も高く出るのと同じ構図です。

国勢調査の昼間人口は、住民の数に区外から通勤・通学してくる人を足し、区外へ通勤・通学する人を引いた数で、買い物・飲食・観光で訪れる人は含みません。

昼間人口で割った参考値

冒頭の表の右端は、参考として24区すべての件数を令和2年の昼間人口で割った値です。大阪市全体は11.1で、24区は8.1〜23.4に分かれます。住民の数で割った発生率(7.29〜51.16)と比べると、区どうしの差は縮まります。

ただし件数は令和7年、昼間人口は令和2年と年が異なります。買い物・飲食・観光で訪れる人は昼間人口に入らないため、そうした人が多く訪れる区では、この割り方でも値が高めに出ることがあります。目安として見てください。

区の数字だけで住む場所の安全は決まらない

住民で割っても昼間人口で割っても、区全体の数字です。区内のどこで、どんな手口の被害が起きているかは、この統計からは分かりません。令和7年12月末現在、市全体を上回る5区には合わせて約53万人が住んでいます。どの区で探す場合も、物件のある町丁目の手口別の件数(犯罪オープンデータ)と、駅からの帰り道を物件ごとに確かめてください。

反対に、昼夜間人口比率が高くても発生率が市全体を下回る区もあります。西区は昼夜間人口比率179.7と24区で3番目に高い一方、発生率は14.38で市全体をわずかに下回ります。

発生率が低い5区:城東区・鶴見区・西淀川区・平野区・旭区

5区の発生率は7.29〜9.15で、いずれも大阪市全体(14.47)の3分の2を下回ります。令和6年も同じ5区が上位5位を占めていました。昼夜間人口比率は西淀川区(103.6)を除く4区で100を下回り、昼間は区外へ通勤・通学する人のほうが多い区です。

  • 城東区(7.29):令和7年・令和6年とも24区で最も低い発生率。人口171,019人は24区で4番目に多く、件数は1,247件です。昼夜間人口比率は83.8。
  • 鶴見区(7.64):件数852件、人口111,529人。令和6年は3位(8.04)でした。昼夜間人口比率83.5は24区で最も低い値です。
  • 西淀川区(8.10):件数800件、人口98,757人。令和6年は2位(7.42)でした。昼夜間人口比率は103.6で、5区の中では唯一100を上回ります。
  • 平野区(9.10):件数1,702件、人口187,054人。人口は淀川区に次いで2番目に多い区です。令和6年は5位(9.04)でした。
  • 旭区(9.15):件数836件、人口91,353人。令和6年は4位(8.57)でした。

発生率が低くても、犯罪がないわけではありません。5区とも、件数に占める自転車盗の割合(約35〜41%)は大阪市全体(約32%)より高めです。どの区を選んでも、物件の周りの道と、駐輪場を含む建物の防犯設備は個別に確認が必要です。

大阪で物件を選ぶときに確認すること

区の数字で候補を絞ったら、物件ごとに次の点を確かめます。女性の一人暮らしでは、特に夜道と建物の設備を重視してください。

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確認項目確認のしかた
駅から物件までの夜道街灯の間隔、暗い区間が続かないか、人通りや営業中の店があるか。できれば実際に帰宅する時間帯に歩いて確かめる
繁華街との位置関係帰り道が繁華街の中を通るかどうか。通る場合は、帰宅する時間帯の人通りや明るさを確かめる
駐輪場と自転車の防犯令和7年の犯罪オープンデータでは、大阪市の自転車盗12,804件のうち約52%(6,649件)が施錠していない自転車でした。約27%(3,500件)は共同住宅など(4階建て以上の共同住宅3,146件、3階建て以下の共同住宅などその他の住宅354件)での被害です。自転車を使うなら、駐輪場の位置・照明・防犯カメラの有無を確かめ、自宅の駐輪場でも鍵をかける
建物の防犯設備オートロック、モニター付きインターホン、防犯カメラの有無。1階を避けるかどうかも検討する
建物の管理状態エントランス・ゴミ置き場・郵便受けが荒れていないか
交番の位置最寄りの交番の場所と、そこまでの道を地図で確認する
浸水想定大阪市の水害ハザードマップで、河川氾濫・内水氾濫・高潮・津波による浸水想定区域と浸水深を確認できます。治安の数字とは別に、物件の住所と部屋の階で確認する

防犯の確認項目は女性が安心して一人暮らしできる街|防犯チェックリストにもまとめています(東京向けの記事ですが、確認項目は大阪でも使えます)。内見の手順全体は内見チェックリスト、朝の通勤の混み具合は大阪の通勤ラッシュ|路線別混雑率をご覧ください。

治安や災害リスクを自分で確認する方法

この記事で使った情報は、いずれも無料で公開されています。

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情報源確認できること
大阪府警察「大阪府下の犯罪統計」市区町村別(大阪市は24区別)・罪種別・手口別の刑法犯認知件数。年間の確定値のほか、その年の途中までの月ごとの暫定値もある
大阪府警察「犯罪オープンデータサイト」ひったくり・車上ねらい・部品ねらい・自動販売機ねらい・自動車盗・オートバイ盗・自転車盗の7手口について、発生した町丁目・日付・時間帯・場所など(CSV。刑法犯全体ではない)
大阪府警察「安まちアプリ」ひったくりや不審者などの発生情報の通知(安まちメール)と、地域の犯罪を地図で見る防犯マップ。メールアドレスあての安まちメールは令和8年3月31日で配信を終え、現在はアプリへの配信だけ
大阪市「住民基本台帳人口・外国人人口」区別の人口(発生率の分母)
大阪市「水害ハザードマップ」河川氾濫・内水氾濫・高潮・津波の浸水想定区域と浸水深(24区ごと。詳しい想定は地図情報サイト「マップナビおおさか」)
Googleマップ ストリートビュー道路の明るさ・見通し・周辺の店舗(撮影時期は場所によって異なる)

東京と比べるとき(上京を考えている人へ)

同じ「認知件数÷人口×1,000」で計算すると(いずれも令和7年)、大阪市全体は14.47、東京23区全体は7.54です。区どうしで見ると、大阪で発生率が低いのは城東区(7.29)・鶴見区(7.64)です。東京で低い杉並区(4.37)・目黒区(4.88)・練馬区(4.89)は4台で、数字の上では東京のほうが低めです。ただし、大阪は大阪府警察の確定値、東京は警視庁の年計(公表当時の暫定値)で、集計の実務が同じとは限りません。目安の比較として見てください。

東京の区ごとの数字は東京の治安ランキング【23区犯罪データ】、引っ越しの費用と準備は上京にかかる費用まとめと上京前チェックリストにまとめています。

よくある質問

大阪市24区の治安とは?

大阪市24区の治安を数字で比べる方法の一つは、大阪府警察が公表する刑法犯認知件数を住民基本台帳人口で割った人口1,000人あたり発生率である。令和7年(2025年)中の認知件数(確定値)を令和7年12月末の人口で割ると、発生率が低い順に城東区7.29・鶴見区7.64・西淀川区8.10・平野区9.10・旭区9.15で、大阪市全体は14.47、最も高いのは中央区51.16。中央区・北区は昼夜間人口比率が516.6・349.5(令和2年国勢調査・不詳補完値)と区外から通勤・通学する人が特に多いため発生率が高く出やすく、住民にとっての危険度を直接示すものではない。

大阪市24区で治安がいい区はどこ?

令和7年(2025年)の刑法犯認知件数を令和7年12月末の人口で割ると、発生率が低い順に城東区(7.29)・鶴見区(7.64)・西淀川区(8.10)・平野区(9.10)・旭区(9.15)です。令和6年も同じ5区が上位でした。

大阪の治安ランキングはどう見ればいい?

認知件数でなく人口1,000人あたりの発生率で比較します。中央区・北区は昼夜間人口比率が516.6・349.5(令和2年国勢調査・不詳補完値)と昼間は住民の約5.2倍・約3.5倍の人がいて、住民の数で割る発生率は高く出やすい区です。

大阪市平均と比べてどのくらい差がある?

大阪市全体は14.47。最も低い城東区7.29と最も高い中央区51.16では約7倍の差があります。市全体を下回るのは19区で、上回るのは天王寺区・西成区・浪速区・北区・中央区の5区です。

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