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京都の住みたくない街ランキングの真実
データで検証【2026年版】

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京都の「住みたくない街」としてネット上のランキングで名前が挙がる京都市内の4区のうち、伏見区は区の犯罪発生率が京都市全体を下回り、山科区はほぼ同じ水準です。南区と下京区は上回りますが、どちらも昼間に区外から人が集まる区です。ランキングの作り方を確かめたうえで、令和7年(2025年)の区の犯罪統計で見直し、物件の周りで確かめる方法をまとめました。

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結論:ランキングの順位ではなく、区の数字の読み方と物件の周りで判断する

ネット上の「京都の住みたくない街ランキング」で名前が挙がる京都市内の区を、公的な統計で見直すと、次のことが分かります。

  • 京都市全体を下回る区、ほぼ同じ区がある:人口1,000人あたりの刑法犯認知件数(令和7年)は、伏見区が5.88で京都市全体の6.10を下回り、山科区は6.27でほぼ同じ水準です。
  • 南区・下京区は上回る:南区は8.31(京都市全体の約1.4倍)、下京区は14.52(約2.4倍)です。どちらも昼夜間人口比率が高く、通勤・通学で区外から人が集まる区です。住民の数で割るこの計算では高く出やすくなります。
  • 区の数字は区全体の値:ランキングは区内の一部のエリアを挙げていることがありますが、統計は区全体の数字です。区の数字が低くても高くても、物件のある場所の様子は別に確かめる必要があります。

最後に判断を分けるのは、物件の周りで起きている被害の手口と、帰宅する時間帯の駅から部屋までの道です。確かめ方は後半の「避けるべきかを確かめる方法」にまとめました。

京都の「住みたくない街ランキング」はどう作られているか

「京都 住みたくない街」で検索すると、賃貸物件を扱うサイトのコラムなどが見つかります。この記事では、作り方(選定基準)が記事内に書かれているクロスハウスのコラムを取り上げます。

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記事ページ上の日付作り方(記事内の記載)
クロスハウス「【2025年版】京都府で住みたくない街ランキングとは?|治安や利便性を踏まえて解説」最終更新日 2026年9月14日住民の口コミや自治体の犯罪件数、アクセス性、周辺環境など複数の要素をもとに選んだと記載。回答者の人数、調査の時期、各要素をどう組み合わせたかは書かれていない

どのくらいの人の声を、いつ集めたのかが分からないため、順位は統計による順位ではありません。ランキングを参考にするときは、次の点を確認してください。

  • 誰に、いつ、何人に聞いた調査か
  • 「住みたくない」の理由が、治安・騒音・交通・坂道・生活施設のどれなのか
  • 「治安が悪い」と書かれている場合、いつの統計で、件数と人口あたりの率のどちらを見ているか

理由が具体的な指摘(夜道の暗さ、騒音、駅からの距離、坂道など)なら、現地や地図で確かめられます。この記事では、区より細かい地区の名前は載せていません。ランキング記事には、地区の歴史的な経緯や住民の属性を理由に挙げる記述もありますが、これらは治安の指標ではないため扱いません。

よく名前が挙がる区と、挙げられた理由

ランキングで名前が挙がった区・市をまとめました。順位は載せていません。作り方の詳細が分からない記事の並びで、統計による順位ではないためです。

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区・市記事が挙げた範囲記事で挙げられた主な理由(要約)
伏見区区内の一部のエリア治安面の不安の指摘、深夜の騒音やバイクの音、駅から離れた住宅地が多く通勤・通学に不便
南区区内の一部のエリア夜の一人歩きや通学路の安全への不安、商業施設や生活インフラが少ない
山科区区全体夜は交通量が少なく暗い道が多い、坂道や高低差が多い
下京区繁華街の周辺騒音や人混み、夜の治安、通行人が多くプライバシーを保ちにくい
宇治市(京都市外)市内の一部のエリア京都市の中心部から離れていて交通の便が悪い、買い物施設や医療機関が少ない

出典:クロスハウス「【2025年版】京都府で住みたくない街ランキングとは?|治安や利便性を踏まえて解説」(最終更新日2026年9月14日、2026年10月1日閲覧)。理由は記事の各区・市の説明を要約したものです。宇治市は後半の「京都市外の宇治市」を参照してください。

区の犯罪発生率で見直すと(令和7年)

京都市11区の人口1,000人あたりの刑法犯認知件数(発生率)を、同じ物差しで並べました。京都市全体(11区計)は6.10です。区全体の数字なので、ランキングが挙げた区内の一部のエリアの数字ではありません。

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発生率の低い順区発生率(人口1,000人あたり・令和7年)昼夜間人口比率(令和2年・不詳補完値)ランキングでの扱い
1西京区3.2480.5-
2右京区3.7091.9-
3北区3.74103.8-
4左京区4.84106.7-
5上京区5.57121.8-
6伏見区5.8896.2名前が挙がる(区内の一部)
7山科区6.2788.0名前が挙がる
8南区8.31139.9名前が挙がる(区内の一部)
9中京区9.54145.6-
10東山区10.13152.0-
11下京区14.52172.1名前が挙がる(繁華街の周辺)
-京都市計6.10109.0-

出典:認知件数は京都府警察「令和7年中の市区町村別認知件数(刑法犯包括罪種別)」の刑法犯総数(京都市計は11区の合計8,353件)。人口は京都市「住民基本台帳人口(国勢統計区又は町別年齢別人口)」令和8年(2026年)1月1日現在。発生率=認知件数÷人口×1,000(編集部算出)。昼夜間人口比率は京都府「統計京都」2022年9月号(令和2年国勢調査)で、勤め先や通学先が未回答の人を統計的に補った不詳補完値です。区ごとの件数と人口は京都の治安ランキング【11区犯罪データ】に載せています。

数字を読むときの注意

  • 昼間に区外から人が集まる区は高く出ます。発生率の分母は区に住む人だけです。京都府警察の表には「発生地不明」の行があり、件数は事件が起きた場所で数えていると考えられるため、区外から来た人が関わる事件も区の件数に入るとみられます。昼夜間人口比率が高い下京区・東山区・中京区・南区の4区は、発生率も11区の中で高い4区です。なお、国勢調査の昼間人口は通勤・通学で区を出入りする人だけを数えたもので、観光や買い物で訪れる人は含みません。
  • 区全体の数字です。区内のどこで、どんな手口の被害が起きているかは、この統計からは分かりません。物件の周りは、後半の犯罪発生情報(オープンデータ)で確かめてください。
  • 1年分の数字です。上京区5.57、伏見区5.88、山科区6.27のように差が小さい区は、年によって順位が入れ替わる可能性があります。
  • 件数と人口の時点が約1年ずれています。件数は令和7年1年間の合計、人口は令和8年1月1日現在の値です。

名前が挙がった区を同じ物差しで見ると

  • 伏見区・山科区:発生率は京都市全体を下回るか、ほぼ同じです。昼夜間人口比率は100を下回り、住民が区外へ通勤・通学する傾向のある区です。挙げられた理由(騒音、駅からの距離、夜道の暗さ、坂道)は区の統計とは別の話で、物件ごとに地図と現地で確かめます。
  • 南区・下京区:発生率は京都市全体を上回り、昼夜間人口比率も高い区です。挙げられた理由(夜道への不安、生活施設の少なさ、騒音や人混み)も、物件の場所によって当てはまり方が変わります。

どの区でも、区の数字だけで「住むと危ない」「住んでも安心」とは言えません。区の数字は候補を絞るための目安と考え、物件の周りと帰り道を自分で確かめて判断します。

避けるべきかを確かめる方法

統計で確かめる

挙げられた理由ごとに現地で確かめる

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ランキングで挙がった理由確かめ方
夜道が暗い・夜の一人歩きが不安帰宅する時間帯に駅から部屋まで歩き、街灯、人通り、遅くまで開いている店、交番の位置を見る
騒音・人混み大通り・線路・飲食店との距離を地図で測り、窓を閉めた室内でどれくらい聞こえるかを内見で確かめる
駅から遠い・通勤や通学に不便駅から物件までの距離と、勤務先・学校までの経路と乗換回数を調べる
坂道や高低差地図で高低差を見たうえで、駅やスーパーまで実際に歩く。自転車を使うなら、その道を自転車で通れるかも見る
商業施設・医療機関が少ないスーパー、病院、役所の出張所などまでの距離と営業時間を調べる

災害のリスクは、治安の数字とは別に京都市防災情報マップ(令和8年6月から京都市のハザードマップはこのサイトで確認できます)で物件の住所を確かめてください。内見で見る項目は内見チェックリスト、朝の通勤の混み具合は京都の通勤ラッシュにまとめています。

京都市外の宇治市

ランキングには京都市外の宇治市も挙がっています。この記事では京都市11区と同じ方法で人口あたりの発生率を計算していないため、犯罪の数字は載せていません。挙がった理由のうち確かめられるのは、京都市の中心部から離れていることによる交通の便と、買い物施設や医療機関までの距離です。通勤経路と生活の動線を地図と現地で確かめて判断する話です。

東京の「住みたくない街」との比較

同じ「認知件数÷人口×1,000」で計算すると、京都市全体は6.10(京都府警察・令和7年)、東京23区全体は7.54(警視庁・令和7年の年計。公表当時の暫定値)です。東京でネット上の評判で名前が挙がりやすい足立区も6.56で、23区全体を下回ります。評判と統計がずれる構図は京都と同じです。ただし、京都府警察と警視庁で集計の実務が同じとは限らないため、目安の比較として見てください。

京都から上京を考えている方は、東京版の東京の住みたくない街ランキングの真実で、同じように犯罪統計で見直した結果を読めます。費用面は上京にかかる費用まとめ、街選びの考え方は東京の住む街の選び方(5つの軸)にまとめています。

まとめ|ランキングは「誰が・いつ・なぜ挙げたか」まで読む

  • 京都の住みたくない街ランキングは、回答者数や調査時期が書かれていないコラムで、統計による順位ではない
  • 伏見区は区の犯罪発生率が京都市全体6.10を下回り、山科区はほぼ同じ水準(令和7年)
  • 南区・下京区は京都市全体を上回るが、どちらも昼間に区外から人が集まる区で、住民の数で割る計算では高く出やすい
  • 区の数字は区全体の値。地区の名前や歴史、住民の属性を理由にした評判は、治安の判断材料にしない
  • 最後は、町丁目別の手口の発生情報と、帰宅する時間帯の帰り道で判断する

よくある質問

京都の住みたくない街評価とは?

京都の住みたくない街評価とは、ネット上のランキング記事で「住みたくない」とされる区の評判と、犯罪統計など客観データが示す実態の違いを指す。ランキング記事には伏見区・南区・山科区・下京区と京都市外の宇治市が挙がるが、令和7年(2025年)の人口1,000人あたり刑法犯認知件数では、伏見区5.88は京都市全体6.10を下回り、山科区6.27はほぼ同じ水準である。南区8.31・下京区14.52は上回るが、いずれも昼夜間人口比率が高く(139.9・172.1、令和2年国勢調査・不詳補完値)、区外から人が集まるのに分母は住民だけのため高く出やすい。区の数字は区全体の値であり、物件の周りの様子は別に確かめる必要がある。

京都の住みたくない街ランキングで挙がるのはどこ?

クロスハウスのコラム(2025年版)では伏見区・南区・山科区・下京区と、京都市外の宇治市が挙がっています。回答者数や調査時期が書かれていない記事で、統計による順位ではありません。

名前が挙がる区は実際に危険?

一概には言えません。令和7年の区の刑法犯発生率は、伏見区5.88が京都市全体6.10を下回り、山科区6.27はほぼ同じ。南区・下京区は上回りますが、昼間に区外から人が集まる区で高く出やすい数字です。

地区名のイメージはあてになる?

地区の名前や歴史、住民の属性を理由にした評判は治安の指標ではありません。区の発生率と、物件の周りの犯罪発生情報、帰り道の様子で確かめてください。

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