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広島の治安ランキング2026
8区の犯罪データと安全な街の選び方

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旅客機から見下ろした広島市街の航空写真。太田川の分流に挟まれた市街地が広島湾へ向かって広がり、周囲を山地が囲む
上空から見た広島市街

広島市8区で令和7年(2025年)の刑法犯発生率が最も低いのは安佐北区で、人口1,000人あたり3.29件です。次いで安芸区3.50件・安佐南区4.37件が続き、最も高い中区は14.62件で安佐北区の約4.4倍です。出典は広島県警察「市区町別 刑法犯包括罪種別 認知状況」の令和7年中の確定値です。区別の件数を広島市の令和8年(2026年)1月末現在の住民基本台帳人口で割って算出しました。繁華街を抱える区の数字の読み方と、物件選びで確かめたい点をまとめます。

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広島市8区の刑法犯発生率(令和7年・人口1,000人あたり)

令和7年(2025年)に広島市内で警察が認知した刑法犯の件数を区の人口で割ると、発生率が低いのは安佐北区(3.29)・安芸区(3.50)・安佐南区(4.37)、最も高いのは中区(14.62)です。広島市全体では6.20。市全体を上回るのは中区と南区(8.17)の2区で、残る6区は3点台〜5点台です。

この発生率は「その区で起きた事件の件数」を「その区に住む人の数」で割ったものです。住民一人ひとりの危険度をそのまま表すものではなく、繁華街や大きな駅があって外から人が集まる区ほど高く出ます。右端の昼夜間人口比率(100を超えると、昼間に区外から入ってくる人のほうが多い)とあわせて見てください。

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順位区認知件数(令和7年)人口(令和8年1月末)発生率(人口1,000人あたり)昼夜間人口比率(令和2年)
1安佐北区445件135,143人3.2989.2
2安芸区260件74,296人3.5083.2
3安佐南区1,055件241,654人4.3785.3
4佐伯区662件138,511人4.7885.4
5東区575件116,488人4.9488.7
6西区1,091件184,421人5.9296.5
7南区1,143件139,913人8.17113.2
8中区2,002件136,955人14.62168.6
-広島市計7,233件1,167,381人6.20101.0

出典:認知件数は広島県警察「市区町別 刑法犯包括罪種別 認知状況」の令和7年(2025年)1〜12月の刑法犯総数(令和8年2月2日現在の確定値)。人口は広島市「住民基本台帳による人口(区役所・出張所別)」令和8年(2026年)1月末現在(日本人住民と外国人住民の合計)。昼夜間人口比率は広島県「令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果」表4(令和2年・不詳補完値)。発生率(認知件数÷人口×1,000、小数第2位まで)はヤスクスム編集部が算出しました。

数字を読むときの注意点

件数ではなく人口あたりの発生率で比べる

認知件数は人口が多い区ほど多くなります。安佐南区(1,055件)と南区(1,143件)の件数はほぼ同じですが、人口は安佐南区が約1.7倍あるため、発生率にすると4.37と8.17で大きく違います。区どうしを比べるときは発生率を使います。

刑法犯全体の件数は区単位まで

広島県警察は、広島市の刑法犯の件数を区別に公表しており、この記事はその区別の件数をそのまま使っています。刑法犯全体の件数を町丁目や駅ごとにまとめた統計はありません。同じ区の中でも、繁華街と住宅地では雰囲気が違います。区の数字は候補を絞るための目安と考えてください。

なお、自転車盗・車上ねらい・ひったくりなど7つの手口は、発生した町丁目・日付・時間帯付きのデータを広島県警察がオープンデータとして公開しています(下の「自分で確認する方法」を参照)。物件の周りでどんな被害が起きているかを確かめる手がかりにはなりますが、刑法犯全体を表すものではありません。最後は物件の周りを自分の目で確かめてください。

件数と人口の時点は厳密には一致しない

件数は令和7年(2025年)1年間の合計、人口は令和8年(2026年)1月末現在の値で、時点はほぼ続いていますが同じではありません。令和8年分は年の途中までの暫定値しか公表されていないため、使っていません。

ネットで見かける「住んではいけない区」のランキングは、古い年の数字や別の計算方法によるものが多く、2位以下の順位が入れ替わることがあります。その違いは広島の住みたくない街ランキングの真実で検証しています。

中区・南区の発生率が高い理由:昼間に人が集まる区

中区には、紙屋町・八丁堀のオフィス・商業エリアと、流川・薬研堀の歓楽街があります。令和2年国勢調査(広島県公表・不詳補完値)の昼夜間人口比率は168.6で、広島県内の市区町で最も高い値です。夜間人口(住民)約14.3万人に対して昼間人口は約24.1万人と、住民の約1.7倍の人が日中に区内にいます。

発生率の分母は住民の数だけです。通勤・買い物・飲食で訪れる人が多い区では、住民の人数に比べて事件の件数が多く出ます。東京で千代田区の発生率が23区で最も高く出るのと同じ構図です。この数字だけで「中区に住むと危ない」とは言えません。中区で探す場合は、繁華街との位置関係と帰り道を物件ごとに確かめてください。

南区(8.17)は広島駅がある区で、昼夜間人口比率は113.2と、市全体(101.0)より高めです。中区ほどではありませんが、駅に集まる人の分が数字を押し上げている可能性があります。駅周辺で探す場合も、帰り道を夜に歩いて確かめてください。

発生率が低い区・市平均を下回る区の特徴

安佐北区・安芸区(3点台)

発生率が3点台なのは、この2区だけです。安芸区は人口約7.4万人で8区の中で最も小さく、認知件数260件も8区で最少です。安佐北区の認知件数445件は、安芸区に次いで少ない件数です。2区とも昼夜間人口比率が80台(安佐北区89.2・安芸区83.2)で、昼間は区外へ通勤・通学する人が多い住宅地型の区です。

安佐南区・佐伯区・東区・西区(4点台〜5点台)

安佐南区は人口約24.2万人で8区の中で最も多く、件数(1,055件)は多く見えますが、発生率は4.37で8区中3番目に低い値です。佐伯区(4.78)と東区(4.94)も4点台で、昼夜間人口比率は85.4・88.7です。西区(5.92)は市全体(6.20)をやや下回ります。

発生率が低くても、犯罪がないわけではありません。どの区を選んでも、物件の周りの道と建物の防犯設備は個別に確認が必要です。

広島で物件を選ぶときに確認すること

区の数字で候補を絞ったら、物件ごとに次の点を確かめます。女性の一人暮らしでは、特に夜道と建物の設備を重視してください。

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確認項目確認のしかた
駅・電停から物件までの夜道JRやアストラムラインの駅だけでなく、広電(路面電車)の電停から歩く場合も同じように確認する。街灯の間隔、人通り、営業中の店があるかを、できれば日が暮れてから歩いて確かめる
繁華街との位置関係帰り道が繁華街の中心を通るかどうか。中区・南区で探すときは特に確認する
ハザードマップ広島市は、周辺の山麓部ではがけ崩れや土石流による土砂災害、市街地などでは洪水や高潮による浸水の危険性があると説明しています。治安の数字とは別に、物件の住所が土砂災害警戒区域や浸水想定区域に入っていないかを確認する
建物の防犯設備オートロック、モニター付きインターホン、防犯カメラの有無。1階を避けるかどうかも検討する
建物の管理状態エントランス・ゴミ置き場・郵便受けが荒れていないか
交番の位置最寄りの交番の場所と、そこまでの道を地図で確認する

防犯の確認項目は女性が安心して一人暮らしできる街|防犯チェックリストにもまとめています(東京向けの記事ですが、確認項目は広島でも使えます)。内見の手順全体は内見チェックリストをご覧ください。

治安や災害リスクを自分で確認する方法

この記事で使った情報は、いずれも無料で公開されています。

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情報源確認できること
広島県警察「犯罪統計資料」(市区町別 犯罪統計資料)広島市8区別の刑法犯認知件数(確定値・年の途中の暫定値・罪種別)
広島県警察「オープンデータ」ひったくり・車上ねらい・部品ねらい・自動販売機ねらい・自動車盗・オートバイ盗・自転車盗の7手口について、発生した町丁目・日付・時間帯など(刑法犯全体ではない。データは広島県のオープンデータライブラリに掲載)
広島市「住民基本台帳による人口(区役所・出張所別)」区別の人口(発生率の分母)
広島市「危険な区域を確認する」土砂災害警戒区域・洪水や内水の浸水想定区域・高潮・津波などの区域。広島市防災ポータルやひろしま地図ナビで確認できる
広島市「土砂災害ハザードマップ」小学校区ごとの土砂災害警戒区域と避難場所
Googleマップ ストリートビュー道路の明るさ・見通し・周辺の店舗(撮影時期は場所によって異なる)

東京と比べるとき(上京を考えている人へ)

同じ「認知件数÷人口×1,000」で計算すると(いずれも令和7年)、広島市全体は6.20、東京23区全体は7.54です。区どうしで見ると、東京で発生率が低い杉並区・目黒区・練馬区は4台、広島の安佐北区・安芸区は3台、安佐南区・佐伯区・東区は4台です。ただし、東京は警視庁、広島は広島県警察の統計で、集計の実務が同じとは限りません。目安の比較として見てください。

東京の区ごとの数字は東京の治安ランキング【23区犯罪データ】、引っ越しの費用と準備は上京にかかる費用まとめと上京前チェックリストにまとめています。

よくある質問

広島市8区の治安とは?

広島市8区の治安とは、広島県警察が公表する刑法犯認知件数と、それを住民基本台帳人口で割った人口千人あたり発生率で測る地域の安全度を指す。令和7年(2025年)中の認知件数を令和8年(2026年)1月末の人口で割ると、発生率が低い順に安佐北区3.29・安芸区3.50・安佐南区4.37・佐伯区4.78・東区4.94・西区5.92・南区8.17・中区14.62。中区は紙屋町・八丁堀のオフィス・商業エリアと流川・薬研堀の歓楽街を抱え、昼夜間人口比率168.6(令和2年国勢調査・不詳補完値)と来街者が多いため数字が構造的に膨らんでおり、住宅エリアの治安を直接示すものではない。広島市平均は6.20。

広島市8区で治安がいい区はどこ?

令和7年(2025年)の犯罪データを令和8年1月末の人口で割ると、発生率が低い順に安佐北区(3.29)・安芸区(3.50)・安佐南区(4.37)・佐伯区(4.78)・東区(4.94)です。

広島の治安ランキングはどう見ればいい?

認知件数でなく人口1,000人あたりの発生率で比較します。紙屋町・八丁堀・流川を抱える中区は昼夜間人口比率168.6と来街者が多く、数字が構造的に膨らみます。

広島市平均と比べてどのくらい差がある?

広島市平均は6.20。最も低い安佐北区3.29と最も高い中区14.62では約4.4倍の差があります。区選びで数字は大きく変わります。

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