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札幌の治安ランキング2026
10区の犯罪データと安全な街の選び方

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藻岩山から見下ろした昼の札幌市街。手前に色づいた木々、中景にビルが密集する市街地、奥に平野と左奥の海、遠くの山並みまで広がる
藻岩山から望む札幌市街

札幌市10区の刑法犯発生率(人口1,000人あたり・令和7年)は、清田区の3.31から中央区の12.87まで約3.9倍の開きがあります。北海道警察が区ごとに公表した件数を札幌市の人口で割って算出しました。繁華街を抱える区の数字の読み方と、物件選びで確かめたい点をまとめます。

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札幌市10区の刑法犯発生率(令和7年・人口1,000人あたり)

令和7年(2025年)に札幌市内で警察が認知した刑法犯の件数を区の人口で割ると、発生率が低いのは清田区(3.31)・南区(3.49)・手稲区(3.98)、最も高いのは中央区(12.87)です。札幌市全体では6.25。市全体を上回るのは中央区と北区(6.85)の2区だけで、中央区を除く9区は3点台〜6点台に収まります。

この発生率は「その区で起きた事件の件数」を「その区に住む人の数」で割ったものです。住民一人ひとりの危険度をそのまま表すものではなく、繁華街や大きな駅があって外から人が集まる区ほど高く出ます。右端の昼夜間人口比率(100を超えると、昼間に区外から入ってくる人のほうが多い)とあわせて見てください。

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順位区認知件数(令和7年)人口(令和8年1月1日)発生率(人口1,000人あたり)昼夜間人口比率(令和2年)
1清田区358件108,116人3.3184.7
2南区462件132,229人3.4988.1
3手稲区554件139,160人3.9884.9
4豊平区1,015件228,467人4.4483.0
5西区1,146件219,151人5.2386.4
6白石区1,208件213,986人5.6594.9
7厚別区750件122,487人6.1292.0
8東区1,602件260,821人6.1492.7
9北区1,946件283,977人6.8594.4
10中央区3,168件246,194人12.87169.9
-札幌市計12,209件1,954,588人6.2599.7

出典:認知件数は北海道警察「市町村別犯罪発生概況(令和3年~令和7年)認知・検挙件数【確定値】」の令和7年(2025年)中の刑法犯総数。人口は札幌市「住民基本台帳人口」令和8年(2026年)1月1日現在(日本人住民と外国人住民の総数)。昼夜間人口比率は札幌市「令和2年国勢調査 従業地・通学地による人口・就業状態等集計結果の概要」第2表(令和2年10月1日現在・不詳補完値)。発生率(認知件数÷人口×1,000、小数第2位まで)はヤスクスム編集部が算出しました。

数字を読むときの注意点

件数ではなく人口あたりの発生率で比べる

認知件数は人口が多い区ほど多くなります。北区(1,946件)の件数は清田区(358件)の5倍以上ですが、人口も約2.6倍あるため、発生率にすると6.85と3.31で、差は約2倍です。区どうしを比べるときは発生率を使います。

刑法犯全体の件数は区単位まで

北海道警察は、札幌市の刑法犯の件数を区別に公表しており、この記事はその区別の件数をそのまま使っています。刑法犯全体の件数を町丁目や駅ごとにまとめた統計はありません。同じ区の中でも、駅前の繁華街と住宅街では雰囲気が違います。区の数字は候補を絞るための目安と考えてください。

なお、自転車盗・車上ねらい・ひったくりなど7つの手口は、発生した町丁目・日付・時間帯付きのデータを北海道警察がオープンデータとして公開しています(下の「自分で確認する方法」を参照)。物件の周りでどんな被害が起きているかを確かめる手がかりにはなりますが、刑法犯全体を表すものではありません。最後は物件の周りを自分の目で確かめてください。

件数と人口の時点が約1年ずれている

件数は令和7年(2025年)1年間の合計、人口は令和8年(2026年)1月1日現在の値です。件数の集計期間が終わった時点に最も近い人口を使っているためで、厳密には同じ時点の数字ではありません。令和8年の年間確定値は、まだ公表されていません。

ネットで見かける「住んではいけない区」のランキングは、古い年の数字や別の計算方法によるものが多く、順位が入れ替わることがあります。その違いは札幌の住みたくない街ランキングの真実で検証しています。

中央区の発生率が高い理由:昼間に人が集まる区

中央区には、すすきの・大通の繁華街があります。令和2年国勢調査(札幌市公表・不詳補完値)の昼夜間人口比率は169.9で、10区のうち100を超えるのは中央区だけです。夜間人口(住民)約24.9万人に対して昼間人口は約42.2万人と、住民の約1.7倍の人が日中に区内にいます。札幌市は、事業所が中央区に集中していることが主な要因だとしています。

発生率の分母は住民の数だけです。通勤・買い物・観光で訪れる人が多い区では、住民の人数に比べて事件の件数が多く出ます。東京で千代田区の発生率が23区で最も高く出るのと同じ構図です。この数字だけで「中央区に住むと危ない」とは言えません。中央区で探す場合は、繁華街との位置関係と帰り道を物件ごとに確かめてください。

北区(6.85)は市全体(6.25)をやや上回り、東区(6.14)はほぼ同じ水準です。どちらも昼夜間人口比率は100未満(北区94.4・東区92.7)で、中央区のような「昼間に人が流れ込むことによる押し上げ」は数字には表れていません。北区は「市平均よりやや高い区」と考え、駅と帰り道を現地で確認してください。

発生率が低い区・市平均を下回る区の特徴

清田区・南区・手稲区(3点台)

発生率が3点台なのは、この3区だけです。清田区は人口約10.8万人で10区の中で最も少なく、認知件数358件も市内最少です。3区とも昼夜間人口比率が80台(清田区84.7・南区88.1・手稲区84.9)で、昼間は区外へ通勤・通学する人が多い住宅地型の区です。

発生率が低くても、犯罪がないわけではありません。どの区を選んでも、物件の周りの道と建物の防犯設備は個別に確認が必要です。

豊平区・西区・白石区・厚別区・東区(4点台〜6点台前半)

この5区は、いずれも札幌市全体(6.25)を下回ります。豊平区(4.44)は昼夜間人口比率が83.0と10区で最も低いものの、発生率では4番目です。昼夜間人口比率の低さと発生率の順位は、完全には一致しません。厚別区(6.12)と東区(6.14)は、市全体とほぼ同じ水準です。

札幌で物件を選ぶときに確認すること

区の数字で候補を絞ったら、物件ごとに次の点を確かめます。女性の一人暮らしでは、特に夜道と建物の設備を重視してください。

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確認項目確認のしかた
駅から物件までの夜道冬は日没が早く、夕方の帰宅時間でも暗くなります。街灯の間隔、人通り、営業中の店があるかを、できれば日が暮れてから歩いて確かめる
冬の歩きやすさ札幌市消防局は、冬の雪道で転んで救急搬送された人の状況を年度ごとに公表しており、通勤・通学で外出する人が多い午前7時から正午ごろに多い傾向があるとしています。駅から物件までに急な坂や階段がないか、地図と現地で確認する
繁華街との位置関係帰り道が、すすきのなど繁華街の中心を通るかどうか。中央区で探すときは特に確認する
ハザードマップ札幌市は地震防災マップ(揺れの強さ・液状化の危険度・家屋全壊率)、浸水ハザードマップ、土砂災害の避難地図を公表しています。治安の数字とは別に、物件の住所で確認する
建物の防犯設備オートロック、モニター付きインターホン、防犯カメラの有無。1階を避けるかどうかも検討する
建物の管理状態エントランス・ゴミ置き場・郵便受けが荒れていないか
交番の位置最寄りの交番の場所と、そこまでの道を地図で確認する

防犯の確認項目は女性が安心して一人暮らしできる街|防犯チェックリストにもまとめています(東京向けの記事ですが、確認項目は札幌でも使えます)。内見の手順全体は内見チェックリストをご覧ください。

治安や災害リスクを自分で確認する方法

この記事で使った情報は、いずれも無料で公開されています。

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情報源確認できること
北海道警察「市町村別犯罪発生概況」札幌市10区別の刑法犯の認知件数・検挙件数(確定値・罪種別)
北海道警察「犯罪オープンデータ」(北海道オープンデータポータルサイト・令和7年分)自転車盗・車上ねらい・部品ねらい・ひったくり・自動車盗・オートバイ盗・自動販売機ねらいの7手口について、発生した町丁目・日付・時間帯など(刑法犯全体ではない)
札幌市「住民基本台帳人口」区別の人口(発生率の分母)
札幌市「災害危険箇所図(ハザードマップ)」地震・浸水・土砂災害・津波のハザードマップ。札幌市地図情報サービスでも確認できる
札幌市消防局「雪道の自己転倒」救急搬送冬の雪道での転倒による救急搬送の状況と、転ばないための歩き方
Googleマップ ストリートビュー道路の明るさ・見通し・周辺の店舗(撮影時期は場所によって異なる)

東京と比べるとき(上京を考えている人へ)

同じ「認知件数÷人口×1,000」で計算すると(いずれも令和7年)、札幌市全体は6.25、東京23区全体は7.54です。区どうしで見ると、東京で発生率が低い杉並区・目黒区・練馬区は4台、札幌の清田区・南区・手稲区は3台です。ただし、東京は警視庁、札幌は北海道警察の統計で、集計の実務が同じとは限りません。目安の比較として見てください。

東京の区ごとの数字は東京の治安ランキング【23区犯罪データ】、引っ越しの費用と準備は上京にかかる費用まとめと上京前チェックリストにまとめています。

よくある質問

札幌市10区の治安とは?

札幌市10区の治安とは、北海道警察が公表する刑法犯認知件数と、それを住民基本台帳人口で割った人口千人あたり発生率で測る地域の安全度を指す。令和7年(2025年)中の認知件数を令和8年(2026年)1月1日の人口で割ると、発生率が低い順に清田区3.31・南区3.49・手稲区3.98・豊平区4.44・西区5.23・白石区5.65・厚別区6.12・東区6.14・北区6.85・中央区12.87。中央区はすすきの・大通の繁華街を抱え、昼夜間人口比率169.9(令和2年国勢調査・不詳補完値)と来街者が多いため数字が構造的に膨らんでおり、住宅街の治安を直接示すものではない。札幌市平均は6.25。

札幌市10区で治安がいい区はどこ?

令和7年(2025年)の犯罪データを令和8年1月の人口で割ると、発生率が低い順に清田区(3.31)・南区(3.49)・手稲区(3.98)です。最も高いのは中央区(12.87)です。

札幌の治安ランキングはどう見ればいい?

認知件数でなく人口1,000人あたりの発生率で比較します。すすきの・大通を抱える中央区は昼夜間人口比率169.9と来街者が多く、数字が構造的に膨らみます。

札幌市平均と比べてどのくらい差がある?

札幌市平均は6.25。最も低い清田区3.31と最も高い中央区12.87では約3.9倍の差があります。中央区を除く9区は3点台〜6点台に収まります。

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