広島の住みたくない街ランキングの真実
データで検証【2026年】
広島の住みたくない街ランキングとは?
広島の住みたくない街ランキングとは、ネット上で語られる「広島で住んではいけない・治安が悪い」とされる地域の序列を指す。公開ランキングは区単位が中心で、いずれも中区を1位とするが、根拠は2022年の10万人あたり犯罪数や犯罪件数の実数(人口未考慮)である。広島県警察の令和7年(2025年)確定値で人口1,000人あたり発生率を計算すると、2022年データで3位とされた東区は4.94で8区中5番目に低く、件数3位の安佐南区も4.37で3番目に低いなど、順位は入れ替わる。中区の数字は紙屋町・八丁堀と流川・薬研堀を抱える繁華街バイアス(昼夜間人口比率168.6)込みで読む必要がある。
広島の住みたくない街として名前が挙がるのはどこ?
出典を確認できた公開ランキングは区単位で、1位はいずれも中区です。根拠は2022年の10万人あたり犯罪数や犯罪件数の実数で、最新の発生率とは順位が入れ替わります。
ネットの評判は当てになる?
物差しと年次に注意が必要です。2022年データで3位とされた東区は、令和7年確定値の発生率では4.94と8区中5番目に低い数字でした。評判は入口にして、最新データと現地で確認してください。
実際に避けるべき区はある?
令和7年の発生率は中区14.62を除く7区が3.29〜8.17に収まり、極端な区はありません。中区の数字は昼間人口約1.7倍の繁華街バイアス込みです。区名でなく駅と帰り道で判断してください。
「広島の住みたくない街」ランキングの実態
結論:ネット上の「広島の住みたくない街・住んではいけない地域」記事の多くは、2022年の古いデータや犯罪件数の実数(人口を考慮しない数字)を根拠にした区単位のランキングです。広島県警察の令和7年(2025年)確定値で人口1,000人あたりの発生率を計算し直すと、順位は入れ替わります。
この記事では、出典を明示できる公開ランキング2本で「よく名前が挙がる区」を確認し、それを広島県警察の犯罪統計(令和7年確定値)×広島市の人口データで算出した発生率で再評価します。ネットの評判を鵜呑みにせず、データで自分の目で確かめるための記事です。
- 出典を明示できる公開ランキングだけを使う(出典を示せない街は載せない)
- 再評価の物差しは広島の治安ランキング【8区犯罪データ】と同じ発生率
- 架空の体験談・住民の声は使わない。町名単位の名指しもしない(理由は後述)
よく名前が挙がるのはどこか【出典付き】
結論:広島では大阪の「西成」「鶴橋」のような街単位の定番リストは確認できず、公開ランキングは区単位が中心です。そしてどのランキングでも1位は中区。理由は「犯罪が最も多い」ことです。
出典1:素敵な街を歩くネコ「広島市(広島県)治安の悪い住んではいけない市区町村ランキング」
| 順位 | 区 | 記事記載の犯罪数 (10万人あたり・2022年) | 記事の理由付け |
|---|---|---|---|
| 1 | 中区 | 1,351件 | 流川・薬研堀・新天地・紙屋町・八丁堀・鷹野橋商店街などの繁華街・歓楽街と風俗街を抱え「住宅街より繁華街の比率が高い」 |
| 2 | 南区 | 662件 | 広島駅が立地(歓楽街・風俗街は無いとの記載) |
| 3 | 東区 | 456件 | 広島駅北側の繁華街を有するが、山側のエリアも含む |
このランキングの根拠は2022年実績の10万人あたり犯罪数です。人口比で見ている点は妥当ですが、年次が古いため、最新の令和7年(2025年)データでは順位が入れ替わります(後述)。
出典2:住んではいけない地域.com「【TOP5】広島県で住んではいけない場所は?治安の悪い場所をランキング形式で徹底解説」
こちらは犯罪件数の実数ベース+独自の「犯罪遭遇率」で、広島県全体では1位 広島市(7,080件・遭遇率0.59%)・2位 福山市(2,653件)・3位 呉市(862件)。広島市内は1位 中区(2,082件・遭遇率1.45%)・2位 南区(1,233件・0.85%)・3位 安佐南区(1,060件・0.43%)です。件数の実数が軸なので人口が多い区ほど上位に来やすく、8区で人口最多(約24.2万人)の安佐南区が3位に入るのは構造上ほぼ必然です。なお同記事自身の結論は「広島県の治安は悪くない」で、スラム街の存在への言及もありません。
ひとつ注記があります。同記事の出典表記には「奈良県警察が公式に公表している犯罪統計を元に」という、広島の記事としてはテンプレート流用とみられる誤記が残っています。掲載されている件数自体は広島県警察の令和6年(2024年)値(中区2,084件・南区1,232件・安佐南区1,062件)とほぼ一致しており、数字の出どころは県警統計とみられますが、記事の編集精度はその前提で割り引いて読む必要があります。本記事でも同記事を唯一の根拠にはせず、県警の公式統計と突き合わせて扱います。
※ 出典:素敵な街を歩くネコ「広島市(広島県)治安の悪い住んではいけない市区町村ランキング」、住んではいけない地域.com「【TOP5】広島県で住んではいけない場所は?治安の悪い場所をランキング形式で徹底解説」。いずれも2026年7月18日確認。順位・件数は各記事の記載のまま、評価コメントは各記事の記載をヤスクスム編集部が要約したものです。
令和7年の犯罪データで再評価する【人口千人あたり発生率】
結論:最新の令和7年(2025年)確定値で人口1,000人あたり発生率を計算すると、2022年データで3位だった東区は4.94で8区中5番目に低く、件数ベースで3位だった安佐南区は4.37で8区中3番目に低い数字になります。ネットの順位と実態は、物差しと年次でここまで変わります。
| 区 | ネットランキングでの扱い | 認知件数 (令和7年) | 発生率 (人口1,000人あたり) | データの読み方 |
|---|---|---|---|---|
| 中区 | 両ランキングで1位 | 2,002件 | 14.62 | 市内の認知件数の約28%が集中するが、紙屋町・八丁堀と流川・薬研堀を抱え昼間人口が住民の約1.7倍。繁華街バイアス込みで読む |
| 南区 | 両ランキングで2位 | 1,143件 | 8.17 | 広島駅を抱え昼夜間人口比率113.2。市平均6.20より高いが、中区とは大きな差がある |
| 東区 | 2022年データで3位 | 575件 | 4.94 | 令和7年発生率では8区中5番目に低い。年次と物差しで順位が入れ替わった実例 |
| 安佐南区 | 件数ベースで3位 | 1,055件 | 4.37 | 件数は人口規模(8区最多・約24.2万人)の反映。発生率では8区中3番目に低い |
| 安佐北区 | ワースト圏外 | 445件 | 3.29 | 8区で最も低い発生率。住宅地中心の区 |
※ 発生率の出典:広島県警察「市区町別 刑法犯包括罪種別 認知状況」令和7年(2025年)中【確定値】÷ 広島市「住民基本台帳による人口」令和8年(2026年)1月末現在 × 1,000(ヤスクスム編集部算出)。昼夜間人口比率は令和2年国勢調査(不詳補完値・広島県公表)。8区全部の数字は広島の治安ランキングに掲載しています。
再評価から見えた3つの事実
- 「住みたくない」とされる区の順位は物差しと年次で入れ替わる:2022年の10万人あたりなら東区が3位、件数の実数なら安佐南区が3位。令和7年の発生率ではどちらも低い側(東区4.94・安佐南区4.37)です
- 中区の1位は繁華街バイアス込み:昼夜間人口比率168.6の区で、来街者が関わる事件も分子に積み上がります。「中区に住むと危ない」とは読めません
- 中区以外の7区は発生率3.29〜8.17に収まる:極端な数字の区はなく、どの区でも「駅と帰り道」単位の確認のほうが効きます
町名単位の「住んではいけない」記事をこの記事が扱わない理由
結論:ネットには特定の町名を「住んではいけない」と名指しする記事もありますが、この記事では扱いません。理由は2つです。
- 検証できないから:広島県警察の犯罪統計の公表は市区町単位までで、町丁別の犯罪データは公表されていません。つまり町名単位の言説はデータで裏を取れません
- 特定の地域への偏見を強めかねないから:根拠を示せないまま小さな地域を名指しすることは、そこに住む人への偏見につながります
本記事群では、公的データで検証できる区単位で再評価し、最後は物件ごとの現地確認(駅と帰り道)で判断する方法をおすすめします。
本当に避けるべきかを見分ける4つの方法
結論:ネットの評判は「入口」として使い、判断は次の4ステップで行えば失敗しません。
- 発生率で裏を取る:8区の犯罪データで、その街の区が市平均(6.20)とどう違うかを確認する
- 昼間人口で補正する:繁華街・ターミナルを抱える区(中区・南区)は数字が膨らむ前提で読む
- 「区」でなく「駅と帰り道」で見る:同じ区でも歓楽街と住宅街では雰囲気が別物。物件から駅までのルートで判断する
- 夜に現地を歩く:内見は夜19時以降にも行き、街灯・人通り・店舗の構成を自分の目で確認する(内見チェックリスト)
なお治安とは別の軸として、広島では防災の確認も大切です。洪水・土砂災害などの想定は広島市が公表するハザードマップで物件単位に確認できます。「治安の評判」と「防災リスク」は別物なので、分けてチェックしてください。
「住みたくない」と言われる区に住むメリット
結論:評判で敬遠される街は、同じ利便性の街と比べて部屋探しの競争が緩くなる傾向があります。データで裏を取って「イメージだけが悪い街」を見つけられれば、それは穴場です。
- 名前が挙がるのは便利な区が中心:中区・南区は紙屋町・八丁堀と広島駅を抱える中心部で、通勤・買い物の利便性は市内トップクラス。「人が集まる区」だから件数も評判も目立ちます
- データで確認すればギャップが利点になる:東区や安佐南区のように、評判と裏腹に令和7年の発生率が低いと確認できた区は、イメージとのギャップがそのまま穴場につながります
- 選択肢が広がる:敬遠する人が多い分、条件の良い部屋が残りやすくなります
ただし、これは「どこでも大丈夫」という意味ではありません。夜道や騒音など、自分が許容できない条件は内見で必ず確かめてください。
広島と東京の「住みたくない街」比較|上京する人へ
結論:東京にも同じ構図があります。足立区・蒲田・小岩などが定番として名前が挙がりますが、犯罪データや再開発で実態が変わっており、「評判の悪い街ほどコスパの良い穴場が混ざる」のは広島と共通です。
広島から東京への引っ越し(上京)を考えている人は、東京の住みたくない街ランキングの真実で東京版の検証を読んでください。物差しの使い方(評判→犯罪データ→現地確認)はこの記事と同じです。費用面は上京にかかる費用まとめにまとめています。
よくある質問(FAQ)
まとめ|「住みたくない街」はデータで再評価すると穴場が混ざっている
結論:広島の「住みたくない街」ランキングは2022年の古いデータや件数の実数が根拠になっていることが多く、令和7年の発生率で見直すと順位が入れ替わります。評判は入口、判断はデータと現地。この順番を守れば、他の人が敬遠する便利な街を上手に使えます。
この記事のポイント
- 公開ランキングは区単位で、1位はいずれも中区。根拠は「2022年データ」や「件数の実数」
- 令和7年の発生率では東区4.94・安佐南区4.37と、ネットで名前が挙がった区も低い側に入れ替わる
- 中区の数字は昼間人口約1.7倍の繁華街バイアス込みで読む
- 町名単位の名指し記事はデータで検証できないため扱わない。最終判断は「駅と帰り道」を夜に歩いて行う
評判が気になる街、データで一緒に確認します
「この街って実際どうなの?」→ LINEで街の名前を送ってください。広島で部屋を探す方も、広島から上京して東京で探す方も、犯罪統計データと物件情報をもとにフラットにお答えします。
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